ナルニア国物語／第2章：カスピアン王子の角笛

　60代の某考古学者が大活躍の映画の前に、こっちを先に書こうかと。

　先週、見てきました、ので感想と言うかなんというか。

　まあ最初に言いたいことはですね、脚本どうにかしろよ。

　たぶん、月レヴィさんが原作を未読だからなのかもしれないんですが、脚本が超展開すぎてついていけない場面がチラホラ。
　「え、どーしてそういう展開になるの？」とか「その場面は必要あるのか？」って疑問が沸き起こる。

　例えば、カスピアン王子がナルニアの民のところに行った時、ナルニア側は「テルマール人は敵だ、殺せ殺せ」と言わんばかりに殺気立ってたくせに、そのテルマール人のカスピアンがちょっと良い事言ったら「共に戦いましょう」だよ？
　心変わりするその間、5分も無かった気が……
　なんというか、おかしくね？　話の流れの中の大事な部分が抜け落ちていると言うかなんというか。いくら角笛持ってたからって「相手がテルマール人」ってだけで友好的じゃなかった人達が多数だったハズなのに、なんでそんな簡単に信じちゃうの？

　まあ第一章のときからこんな感じに超展開のオンパレードだったんで、今更って話なんですが。
　第一章は個人的にもう話の流れが最悪の部類だと思ってる。超展開の連続で正直頭がポルナレフになりそうだったし。今回はそれよりはまだマシな感じがするけど、でもやっぱり脚本ひどいな、と。


　なんでこんなことになってるのかは、たぶん尺の問題なんじゃないんですかね。
　原作って一章単位で結構な量らしいじゃないですか。それを無理やり2時間に詰め込むわけで、そうなると端折らなくちゃいけない部分も沢山でてくるし。
　でも「ナルニア」の場合は、端折りすぎというか削りすぎちゃって芯だけに近い状態になっちゃった、骨ほっそいねー君ぃ、みたいな。


　まあそんなわけで、月レヴィさんはこの映画を見てちょっと消化不良気味な気分になりました。
　たぶん、原作を読んだことある人ならこんな気分にはならないのかもしれませんが（現に読んだ人と読んでない人で、感想が正反対になってるし）。