「一番いい歯医者を頼む」

「イーノック、そんな親知らずで大丈夫か？」

「大丈夫だ、問題無い」



　詰め物の欠片がバラバラと取れたため、歯医者に行ってきました。
　2週間ほど前から痛み出してはいたのですが、最近ではもはや自分の気力だけではどうすることも出来ないくらいの激痛に苛まれることも度々あり、丁度家に帰ってきていたこともあって診断してもらった。

　第一声が、

「抜きましょう」

と言われて、その瞬間両目が「カッ」と大きく開かれた。
　感じたのは恐怖であった。


　治療跡を開いてみた結果、中がかなりやばいことになっていたようで、しかもその虫歯になった親知らずはとなりの歯と合体してしまっているという少々奇形となっており、密着している部分がどうなっているのかはその親知らずを抜いてみないとわからないという、全く嬉しくないプレゼントボックスと化していた。

　そのうえ、レントゲンを撮ってみれば下の両端から、内側にかけて真横に生えている親知らずの存在が発見され、その親知らずのおかげで自分の歯は内側へ無理な負担がかかっているとのこと。要するに抜けってことですね。ｺﾞｰｹｲｻﾝﾎﾞﾝﾉｵﾔｼﾗｽﾞｦﾄﾙﾉﾃﾞｽ。

　そんなわけで、とりあえず今日のところは軽い治療と応急処理だけで済ませてきましたが、その時点でもう痛かったので、今後3本も抜いてしまったら僕の精神はどうなってしまうのかわかりません。
　ひょっとしたら、なにかこう、変な感じの化学反応とか起こして別の次元の生物みたいなクリーチャーに生まれ変わったりするかもしれませんね。いや、それはないか。


　とにかく、歯医者にはいっとけ。
　痛くなくても年に1回くらいは検診うけとけってことですね。
　みんなも歯医者いけよ！！